愛より速く

愛より速く (新潮文庫)

学校で配られた「新潮文庫の100冊」って冊子を見て、即日本屋に走ったあの中二の夏。もう一冊の『ヴァージン・ビューティ』を買った友人とは、ちゃっかり貸し借りの約束まで取りつけてた覚えが。青いなぁ…。
当時は「読書ノート」なるものの提出が月１で義務付けられていました。期限前日にネタがなくて困っていると、「あ、これがあるじゃん」と何を血迷ったかこの本についての感想を延々書き綴るわたし。原稿用紙4枚分はある感想欄はギッチリ埋めたはず。【内容】って項目はAmazonの商品説明を丸写し。なんかもう若すぎて笑えねえええええ。
ドキドキの返却日。皆もめったにもらえない大きなハナマルを頂きました。無事帰還したノートは他のクラスまで回されて、あっというまにダメ武勇伝の一丁上がり！「よく書けています」のそっけないコメントで、いつも長々と感想を書いてくれる本好きの先生もが完ぺきに引いていることを悟るも時すでに遅し。後の高三での担任である。ごめんなさい先生、私は今もこの本が大好きです。